【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
啄むように繰り返されるキス。
ほんと……ほんとに今さらだけど、すっ
ごく恥ずかしくなってきた。自分で自分
の行動が信じられない……。
すると突然、生暖かいものが、唇に触れ
て。
それがくすぐったくて、微かに唇を開け
ると、待ってましたといわんばかりにそ
れが押し込まれた。
驚く私なんて気にせず、どんどん侵入し
てくる、光弥の舌。
それは、私の口内を激しく荒らしてく。
「ちょ……こっ…や…」
「黙れよ」
吐息混じりに呟かれた言葉。
だ、黙れよっ!?
ふざけんな舌噛みちぎってやる!そんで
もって死んでしまえ!!
こっちはされるがままで、受け止めるの
に精一杯だっていうのに!
そう思って、光弥の舌に歯を当てると、
するっと逃げられた。
あ、逃げたなこのやろー。