【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
ムッとして、光弥の舌を追いかける。で
も、光弥は器用に逃げて。
そうやって、舌と舌でバトルすること五
分。
「……っはぁ…」
疲れて、どちらからともなく、唇をはな
した。
私はもう持久走が終わった時並みに疲れ
てたけど、光弥もそれなりに息が切れて
た。
……ふん、ざまあみろエロ男!!!
ちょっと勝った気分になって、そんなふ
うに嘲笑っていると、光弥が呆れたよう
に私を見た。
「お前さぁ……ほんとムードのねぇやつ
。なんで噛もうとすんだよ。命懸けじゃ
ねーか」
前髪をくしゃりとかきあげながらそう言
う光弥。
私は、そんな光弥に少し頬を膨らませた
。
「それは光弥が、あんな……」
「あんな舌をぐいぐい入れるからじゃん
」と言おうとして、ハッとした。