【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
☆理性【光弥side】
「はぁー……まじやっべぇ…」
深い息と共に、そんな言葉を吐き出す。
俺は、恋那が二階に上がっていったのを
確認すると、
壁にもたれかかって、胸のドキドキを抑
えるようにトントンと叩いた。
だけど、いつもよりも駆け足で鳴る胸の
動悸は全然おさまってくれなくて。多分
今の俺の顔はすげー真っ赤だ。
さっきの恋那……マジで可愛すぎる。
無理やり唇を奪って、ちょっとラッキー
とか思ってたりして、な。
だってそうだろ?好きな女と、キスした
くないなんて思う奴はいねえよ。
でも確実にあれ以上キスしてたら、止め
らんねぇ。
理性……飛ぶかも知れない。
ていうかきっと飛んでた。
「はぁ……鈍感って辛すぎる」