【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
★二人きりのクリスマス
「……さっぶ!」
私は、カイロを手のなかで動かしながら
、縮こまってた。
息を吐くと、空気が真っ白に濁って、そ
れが余計に寒さを際立たせる。
気付けばもう12月。あの日から、光弥
はちょっと積極的で。
すきあらば、触ってこようとするから油
断出来なかった。
お父さん、お母さん──どうしてまだ帰
ってきてくれないの!?
このままじゃ私……、光弥に犯されちゃ
うんですけどー!!
一体いつまで旅行に行ってるのよ、と苛
立った。
「ね、恋那……クリスマスさ、遊ばない
?空いてたらで良いんだけど」
「クリスマス?いいけど、千夏、彼氏は
?」
突然誘ってきた千夏にそう言うと、千夏
があからさまに顔を歪めた。