【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
それに驚いて見上げると、光弥がいて、
ニヤリと私を見下ろしていた。
そしてそのまま、光弥は千夏に目線を移
す。
「クリスマスは、恋那と二人きりで過ご
すから」
「は、はぁ!?」
突然そう言った光弥に、私は驚いて光弥
を見上げた。
いつそんな約束したっていうの!!?あ
んたと二人きりになるくらいなら、千夏
と一生二人きりでいる方がいい!
千夏だって、私とクリスマスしたいんだ
し、断ってくれるよね!?なんて思いつ
つ、千夏に目を向ける。
でも千夏は、そんな光弥にちょっとにや
っとすると、そっかー、ごめんね、と言
いながら去っていった。
あれ、千夏、さっきまで怒ってたよねぇ
?しかもあっさりと承諾しちゃったし!
「こここ、光弥、そんな約束、いつ…」
噛みまくりながらそう言うと、光弥はき
ょとんとして。
「んー?今?」