【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
誰も男の子同士の濃厚キスなんて見たく
ないよね。
まあ光弥はなんか本気みたいだったけど
……。
──そしてやってきたクリスマス。
──パァンッ!!
「メリークリスマス!!」
「うっせぇ……」
私が鳴らしたクラッカーをみて、嫌そう
にそう呟く光弥。
今日はお家で二人でクリスマスだ。
顔を歪める光弥に、私はクスッと笑う。
「クラッカーが静かだったら、クラッカ
ーじゃないよ!」
「まあな。そりゃそうだけど……」
なんてぶつぶつ呟いてる光弥を無視し、
私はナイフとお皿を持ってきて、ケーキ
を切り分けた。