【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
行き着けのケーキ屋さんで買ってきた、
苺たっぷりのショートケーキ。
二人じゃ食べきれないのは一目瞭然だっ
たけど、クリスマスって事で奮発して、
丸いホールケーキにしちゃった!
お皿に乗せたショートケーキを、光弥の
前に置いた。
今日はちゃんと、プレゼントだって買っ
てあるんだから!
光弥がプレゼント気に入ればいいけど、
なんて思いながら、光弥にフォークを渡
す。
「はい、これ──きゃっ!」
ケーキを置き終わって、元の席に戻ろう
としたら、腕を掴まれた。
光弥の顔が、息を呑むほど近くにあるか
ら、心音がすごいことになってる。
「ちょ、光弥……」
真剣な光弥の目を見てられなくて、ちょ
っと目を逸らしてしまう。
「俺──ケーキより、恋那を食いたい」
すると、光弥がいきなりそんなことを言
ってきたから私は大袈裟に驚いてしまっ
た。
「は、はぁ!?」
目をギラギラさせてそういう光弥は危険
な香りでいっぱいだった。