【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
「痛っ……あ、千夏。ごめん、きいてな
かった。何?」
ずっと話かけてたのか、なんて思いなが
らつねられた頬を擦りつつ、千夏を見る
。
すると千夏は、呆れたような表情を浮か
べた。
「だーかーらー。明日、どーする?」
「明日?」
そう首を傾げると、千夏は信じられない
、とでもいうように、目を見開き、驚愕
の表情を浮かべた。
「明日、バレンタインだよ?国立に、あ
げるんでしょっ」
「あぁ……光弥ね。うん……多分」
そうかそうか。明日はバレンタインか。
どうりで最近、女子が色めきたってる訳
だわ。
そりゃね、渡せる雰囲気ならね、あげま
すとも。
毎年、毎年渡してるんだし、今年だって
渡したいのにちがいないのだけど。