【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
なんていうか、ねぇ?と、思わずため息
を吐いてしまう。
いつもは、バレンタインの日になると、
光弥にチョコを作るのが楽しかったのに
。
なんだか憂鬱で仕方ないのは、どうして
だろうか?
──なんて、本当はわかってる。
あのキスのせいで、光弥との間に微妙な
空気が流れてるから……だよね。
帰りのスーパーマーケット。私は、バレ
ンタインの材料を見に来ていた。
とりあえず、友達にもチョコをあげるか
ら、光弥にあげるあげないは関係なく、
材料は必要だし。
今年は、チョコクッキーを作ろうかなっ
て、思ってる。
去年は、トリュフを作ったんだよね。