【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
「あ、恋那」
チョコレート売り場をうろうろしてたら
、そんな声が聴こえてきて、ビクッと身
体をふるわせる。
こ、この声は……。
妙に聞き覚えのある声。
恐る恐る振り向いた先に居たのは光弥で
、心臓が不快な音をたて始めた。
なんていうんだろう嫌なドキドキと、普
通のドキドキが交ざった感じ?
光弥は学校帰りなのか、制服だった。
「ぐ、偶然だねー……?」
自分でもバレバレだってわかるくらいの
ひきつった微笑み。
だけど光弥は特に気にする様子もなかっ
た。
「ああ、そうだな」
「……」
「……」