【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
気まずっ!!なにこの沈黙!
なんか会話終わっちゃったし!どうすり
ゃいいの!?
「それ、チョコ?バレンタインの」
一人で慌てていると、光弥が買い物かご
を指差してそう言うから、うん、と頷い
た。
光弥にあげようか迷ってた手前、なんか
すっごく気まずいんだけど……。
いいや、こうなったら聞いてしまえ!
「うん。そうだよ……光弥も、要るよね
?」
要るよね?と断定的に聞いてしまったの
は、「要る?」って聞き方をして、要ら
ないって言われた時のダメージが大きそ
うだったから。
だけど光弥は、ちょっと微笑んで
「うん。恋那のチョコ旨いから……欲し
い」
といってくれて。
それをきいて少しホッとした。
これで要らない、とか言われたら、きっ
と立ち直れなかったから。
「じゃあ、明日渡すから!」
「ん。わかった」