【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済




くれるんだろ?とちょっと笑う光弥。



やめてよ。そんな無邪気に、笑わないで
よ。



胸が、キュンってなっちゃうんだから。
胸が、苦しいんだから──。



光弥の行動は、いつだって思わせ振り。



……あ、そうか。

きっとこれの事だったのかな。



この胸のドキドキが、恋……なんだね。



でも……。



「恋那……?」



光弥が、どこか心配したように、私を下
からのぞきこむ。



それはきっと、私が……私が、泣いてい
るからにちがいない。



そりゃいきなり訳もわからず泣き出した
ら、びっくりするよね。










< 197 / 427 >

この作品をシェア

pagetop