【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
そう朝田君が言うと、大きな拍手が巻き
起こる。
朝田君の醸し出す、陽気な雰囲気に、誰
もが呑み込まれていたのだった。
ハキハキとした明るい声と、爽やかな見
た目だけで、このクラスの人達に好印象
を与えていた。
そんな朝田君は、私の斜め前の席だった
。ふと、彼はこっちを振り返って。
「今日からご近所さん同士、よろしくな
。あんた、名前なんてゆうん?」
「あ、えと、椎名……恋那」
急に声をかけられて驚きながらも、小さ
い声で答える。
……いきなり話かけてくるなんて、すっ
ごいフレンドリーな人……。