【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
驚いている暇もなく、光弥はシャワーを
止めると、こちらを振り向き、やけに熱
っぽい視線を瞬かせて。
私の承諾も得ずに、躊躇うこともせず、
ずんずんと近づいてくる光弥。
極めて冷静な光弥だけど、私はもうパニ
ック状態だった。
「ちょっ…なにいってんの!?ダメ!」
慌てて後ずさるも、所詮小さな浴槽の中
。すぐに逃げ場を失ってしまった。
光弥を拒絶する私に、光弥は不機嫌そう
に顔を歪めたかと思うと。
「……うるせぇ。勃っちまったんだから
仕方ないだろ」
もうおさまんねーんだよ、と吐き捨てた
。
どういう意味よ!?しかも、そんな下品
な事を女の子に言うんじゃない!
カアッと赤くなったであろう頬を隠すよ
うに私は、深く湯船に浸かった。
「し、知らないよそんな事…!」
知るわけないじゃん、と心の中で言いな
がらもうどうしたらいいかわからずに、
目を瞑った。
「おい、こっち向かねえと犯すぞ?」