【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
☆日向と光弥
ある日、HRで委員会の役員の選出が行
われた。
去年だって何もやってなかったし、今年
もやりたくないなあ、なんて思ってたの
に。
私は、皆の推薦で、体育委員になってし
まった。
ていうかなんで推薦されたのか謎なんだ
けど。もっと適役がいっぱい居るじゃん
!とか言ったってもうしょうがないんだ
けどさ。
相手の男の子は、朝田君。朝田君、聞け
ば、学年で1、2を争うくらいに足が速
いんだとか。
足が速くていいねっていったら、「俺、
野球やっとるからなぁ。足速ないと、ア
カンねん」って笑ってた。
野球部って皆坊主ってイメージだったか
ら、ちょっと意外。
別に朝田君が長髪っていうんじゃないし
、どっちかというと短いけど、坊主とは
違うから。
そして今日は、委員の顔合わせ。
それで、ちょっと楽しみだったりする。
だって、光弥がいるんだもん!
体育委員になっちゃったって話をしたら
、光弥が「俺もだぞ」っていってた。そ
れだけで嬉しいなんて、自分でも単純だ
とは思うんだけど。
「朝田君、行こっ?」
放課後、そう言うと、「おお。ちょー待
っとってな」と言いながら、朝田君が荷
物をまとめた。
「ほな、行こか」