【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
静かな室内に、そんなか弱い電子音が鳴
ったただけでも頭に響く俺は、相当重症
らしい。
俺は、脇の下から、体温計を取り出して
、数字を確認するために、自分の目の前
にかかげる。
ちょっと腕を上げるだけでも、こんなに
ダルいんだ。相当な熱だろうな、とは思
っていたけど。
「38.6度って……」
逆に笑ってしまいたくなるような数字に
、思わず声を洩らしてしまった。
体温計をケースに戻してから、ごろっと
再び寝返りをうちつつ、学校の事を考え
た。