【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
そう思った私は、自分のとは別に、朝田
君用のノートをとってあげた。
もちろん、ノートをとってあげるだけじ
ゃ意味がない。届けないと。
朝田君の家の場所なんてまだ誰も知らな
かったから、私は事情を説明して、先生
に朝田君のお家の住所を聞いた。
朝田君が住んでるというアパートは、学
校から結構近くの所にあって驚いた。
玄関から出てきた朝田君は真っ赤な顔を
していて目はゆらゆらと潤んでいた。一
瞬で、これは熱が高いなあ、とわかった
。
朝田君は、大丈夫だって言ったけど。
だけど少し息も荒くて、全然大丈夫なん
かじゃないんだろうと思った時だった。
ゆっくりと、スローモーションのように
朝田君が倒れてきて。