【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
朝田君は苦しげに表情を歪ませて、汗も
いっぱいかいていた。
それにさっきよりも顔が熱くて、時々つ
らそうに呻く。
うーん……全然、大丈夫じゃないじゃん
。相当キツそうだよ……。
本当はノート渡したら、すぐに返ろうと
思ったけど……このままほっとくわけに
もいかない。
私はとりあえず、近くにあったタオルを
濡らして、それで朝田君の汗を拭って、
そのままタオルを額に乗っけた。
「ん……恋……那…」
その時、微かに呟くように朝田君がそう
言ったから、私は朝田君の顔を覗きこん
だ。
「あ、朝田君?起きたの?大丈夫?あ、
勝手にはいちゃったけど」
「恋那……」