【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
二番目に叫んだのは、勿論朝田君。
朝田君は目をまん丸にしてそう叫んでか
ら、耳まで真っ赤にさせて、ぎこちなく
笑った。
「ごご、ごめんな!あれや……あれ。恋
那、お袋みたいやったから。なんか、懐
かしなってな??」
寝ぼけとったわー。あかんなぁ、マザコ
ンみたいやん、と笑う朝田君。
え。私、朝田君のお母さんに似てるの?
というかそれは喜んで良いのかな……。
いやでも、もしかしたら朝田君のお母さ
んがめっちゃ美人かもしれないし!
そういうことにしておこう。うん。
「朝田君のお母さんは、大阪に居るの?
朝田君、もしかして一人暮らし?」
「や。お袋もこっちに来とるよ?仕事や
っとるから。だから俺も着いてきたんや
し」
「なのに、懐かしいの?」
お母さんもこっちに来てるなら、毎日会
ってる筈なのに。
「……。」