【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済

☆ベッドは危険領域





それから暫くは、ジッと湯船に浸かりな
がら、突然光弥が戻ってきたりしないか
見張って居たのだけど。



ガラスの向こう側に、影が揺らめくこと
はなくて。



もう大丈夫だろうと思い、胸を撫で下ろ
しながら脱衣場に上がり、そこでも光弥
が近くに居ないことを確認して、私はバ
スタオルを体に巻き付けた。



……さっきはちょっと、というかかなり
びっくりしたけど、きっと軽いいたずら
だったにちがいない。



そう勝手に自己完結させつつ、髪の毛が
濡れたまんまなので、肩にタオルを引っ
掻けて、寝室に向かう。



「あれ…?」



すると、寝室に入って見つけたのは光弥
の姿。光弥の寝室は、別に用意してある
のに。



光弥は、何故か勢いよくベッドに飛び込
んだようにシーツをしわくちゃにしなが
ら、うつ伏せになっていた。









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