【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
そんな光弥の元に近付きながら、きょと
んと首を傾げる。
「光弥、なにしてんの?」
「…えねぇ…」
私がそう尋ねたときに、光弥が低く呟い
たその言葉が聞こえず、また、首を傾げ
る。
うつぶせになってるから、声がくぐもっ
ちゃって聞こえにくいんよね。
「とりあえず、寝るんだったら、ちゃん
と寝なよ?」
布団も描けないんじゃ、風邪引いちゃう
じゃない。
そう思い、そう言えば、急に光弥がばっ
と跳び跳ねるように起き上がった。
それから、怒ったような表情を私に向け
てきて。
「恋那!刺激するような事言うんじゃね
ぇ!…萎えねえっつったばっかだろ」
……し、知らんわ!聞こえなかったし。
それに、今の一連の会話のどこに刺激が
あったというのだろう。
「刺激なんか何処にも無いわよ」