【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
☆死んでも渡さねぇ【光弥side】
「朝田君って頭良いんだねっ」
「日向君、勉強教えて~?」
「あっ、ズルい私も~っ!」
ああ、鬱陶しい。
朝からやたらと耳にまとわりつく、女達
の作ったような甘ったるい声。
それが俺のイライラを募らせて、俺は小
さく舌打ちをした。
これがもし、女じゃなかったらきっと。
「……殴ってんな」
「え、国立!?」
思わず漏れた声に、敏感に反応したのは
滝川。
なんな物騒な言葉が聞こえたんだけど!
と目を大きく見開いている。