【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済





そんなどろどろした感情をもて余す自分
が嫌いだった。




だけど心のどろどろは、消えてくれなく
て。



きっと心のどこかで、蔑んでた。



──ああ、哀れな奴等。可哀想にな、っ
て。




努力に努力を重ねても、残念な結果しか
得られないなんて。そんな体験、俺には
無かったから──……。



ただ、できすぎるのもあれだから、周り
と同じくらいにレベルを落とした。



勉強ではつねに、中の上くらいを狙って
いた。



──ブルブル……。



携帯のバイブ音がして、ポケットから携
帯を取り出す。



【西山 夏希(にしやまなつき)】








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