【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
冷蔵庫からひき肉を出していると、不意
に背中に感じた、温かい体温。
それが光弥のモノだと言うことに気付く
のに、さほど時間はかからなかった。
光弥の甘い息が。
光弥の甘い体温が。
苦しいくらいに、私を甘く侵すように、
私をくらくらさせてきた。
身体中の体温が、一、二度上がったかの
ような錯覚を覚える。
「ちょっ……!こ、光弥っ!これから、
ご飯作るから……」
「ん~?だから、なんだっつーの」
私のウエストに腕を回して、顎を肩に乗
っけてそう言う光弥。
"だから?"!?"だから?"ってわかんな
いの!?
「離れてよっ」
「ヤ、ダ」