【完】甘い生活～危険な幼なじみに溺愛されて～【上】p356まで加筆済

──嫉妬。



きっと、朝田君に対する物だと思う。



光弥の口から出てきたその言葉に、不謹
慎だけど嬉しく思う私が居て。それと同
時に、ちょっと呆れちゃう。



だってそうでしょう？不安になることな
んて何もない。



私は、光弥のものなのなんだから。



身も心も、もうとっくに光弥に支配され
てるから。



誰が入る隙間も無いほど、私は光弥一色
に染められているの。



怯える事なんて、何もない。



怖がる必要、無いんだよ？



それを伝えたくて、光弥にその事を、わ
かってほしくて、だから私は──。



私よりもとても大きいのにちょっと寂し
そうで、頼りなさげな光弥に、ぎゅって
抱きついた。