【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
☆胸騒ぎ
「恋那……。ただいま」
「お帰りっ!今日も行ってきたの?バス
ケの助っ人」
ぐったりとした光弥に笑いかけながらそ
う訊くと、光弥はチッと舌打ちした。
光弥は、私が差し出したタオルで、首筋
に垂れる雫を乱暴に拭いながら、苛立っ
たような表情を見せる。
「くそ……っ、三笠のヤロー、こきつか
いやがって……。あとで痛い目見せてや
る」
「はは。ほどほどにね?」
光弥って結構容赦ないから。
前に隣のクラスの三笠君に借りがあると
かで、バスケの助っ人をさせられている
光弥。
最初は勿論、借りを返す為だから、って
積極的にやってたらしいんだけど、最近
は、部員同然に扱われてるからイライラ
してるみたい。
でもバスケしてる光弥ってカッコいいか
ら、私的には万々歳なんだけど。
光弥は、中学生の時にバスケ部だったか
らバスケは当然すごい上手くて、三笠君
はあわよくば、光弥を連れ込もうとして
るみたい。
あ、三笠君っていうのはバスケ部のキャ
プテンなんだけど。