【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
自分よりも光弥の方がバスケ上手いから
たまに雑用を押し付けてくるんだって。
なんで助っ人が雑用させられんだよ、っ
て光弥は納得いかないみたいだけど。
でも、なんだかんだ言って、二人は仲が
いい。
二年生になって同じクラスになったから
なんだろうけど。
「光弥、バスケ部入んないの?あっとい
う間にレギュラーになれるんじゃない」
「えー。めんどくさい。それに、んなこ
とするくれーなら……」
不意に、思い立ったように光弥は言葉を
止めると。
首を傾げる私を見つめ、ニヤッと笑い、
そのまま私の手を引っ張ったかと思うと
、ダンッ、と玄関の壁に押し付けた。
え、え、え?
思わず目をぱちぱちさせてしまう。
そうしていると、相変わらず憎たらしい
程の綺麗な顔が近付いてきて。