【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
「じゃあ、目ぇ瞑れよ」
「うん──って、なんで?」
光弥みたいな肌になるのに、目を閉じる
必要なんかあるの?
訳がわからず首を傾げながらそう言うと
光弥が軽く舌打ちして、ギロッと睨んで
きた。
その鋭い眼光に思わず怯む。
な、なんで睨むのよ!
「うるせぇ。いいから瞑れっつの」
「……了解です」
有無を言わさないような声色に、ほとん
ど反射的に頷く。私の中の防衛本能が働
いたんだと思う。
というかそんな睨まなくても。それに、
自分の恋人睨むってどうよ!?
恋人にそんなガン飛ばさなくてもいいじ
ゃん!ていうか普通、恋人に喧嘩売るよ
うな目付きしないでしょ!