【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
「でも、可愛かったんでしょ?」
「誰が」
「……夏希ちゃんが」
言わせないでよ、と光弥を睨む。
だけど、悔しいけど。
あれは本当にかわいいもん。私が男の子
だったら、彼女にするなら夏希ちゃんみ
たいな可愛い女の子がいいって思うもん
。
でも、光弥はうーんと唸ると。
「つか、見たことねー。から、わかんね
ー」
なんて言うから。
ウソつき!!と罵りたくなった。
「嘘だぁ……。夏希ちゃんがかわいいっ
て知ってるから、あんなこといったんで
しょ」
じゃなきゃもし、夏希ちゃんが私くらい
可愛くない子だったら、こんなことには
ならなかったもん。
「や。別に。ただ、可愛い転校生だって
噂されてたから、お前、妬くかなって」