【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
★抱き締められた身体
不本意ながら、自ら光弥との添い寝を選
んでしまった私。
こんなはずじゃなかったのに。
ていうか全部、光弥が悪いのに。なんで
私がこんな目に遭わなきゃならないの。
ていうか一つのベッドに二人って、苦し
くないの!?
だけど光弥は全然平気なのか。ただやっ
ぱりベッドに空きスペースはないから、
自然と光弥とくっつく形になる。
いくら幼なじみと言えど、これは恥ずか
しい。本当に恥ずかし過ぎるって!!
なんて叫んでも無駄だから、必死に無心
を装ってみるけど、心臓は素直に暴れて
いて。
カチコチ…という時計の音だけが、寝室
を包んでいる。
二人だから、余計に温かい布団の中や、
光弥のシャンプーの匂いとか、首筋にか
かる光弥の吐息とか…。
今まで全然気にしてなかった事が、妙に
気になって仕方ない。
───……ていうか!
「やっぱり無理!自分の部屋で寝るっ」
本当にむりっ!