【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
朝田君、それ自殺行為だからー!!
案の定、光弥は今にも視線だけで人ひと
り殺せそうな雰囲気を醸し出している。
「うるせぇな黙れ。つか、その手を離せ
よ」
「ん?嫌や。だって国立ばっか恋那独占
すんのずるいやん。俺も触りたいんやも
ん」
「テメェ……」
ニッコニコ笑顔で私を抱く朝田君。
眉をピクピクさせて、拳を握り締める光
弥。
二人は、鬼のような形相で近付いてくる
先生にも気付かない。
「ふ、二人とも……」
しかし。
「朝田ァ!国立ィ!!委員会中にいい度
胸してんなぁ!?」
「「ゲッ……」」
「二人ともこっちに来い!!」
このあと、二人がこっぴどく叱られたの
は。
言うまでもない。