【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
噂の転校生、夏希ちゃんと。
初めて口をきいたのは、体育祭の一週間
前の出来事だった。
体育祭実行委員会の私は、この炎天下の
中、グランドを駆け回る。先生は鬼か!
と叫びたくなる程の暑さだ。
そして今現在も私は、鉄板のように熱く
なったグラウンド上を駆け回っている訳
で……。
暑い。
水分欲しい。
てゆーか殺す気かっつの……。
そんな風に心の中でぶつぶつと呟きなが
ら、額に浮き出た汗をぐいっと腕で拭っ
た。
女子は、体育祭に必要な物を、倉庫から
運び出す仕事なんだけど、体育祭で使う
用具がこれまた重くて。
それでも、男子がやらされてる準備に比
べりゃ、どってことないんだろうけど。
男子はやっぱり力仕事ばっかりさせられ
てるから、大変そうだもんね。
そんな時だった。