【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
こんなの耐えらんない。小さい頃は一緒
に寝たりもしたけど、あの頃とは色々と
状況が違いすぎる。
そう叫びながら布団を飛び出ようとした
私。しかし。
───グイッ
「きゃっ…!?」
光弥に腕と腰をつかみ寄せられ、勢いよ
く布団に逆戻りした私。
そのまますっぽりと光弥に強く抱き締め
られてしまって、身動きが出来なくなっ
た。
光弥の逞しい腕が、腰に絡みつくように
巻き付いていて。
さも当たり前かのように、光弥はその表
情を崩さなかった。
ていうかさっきは後ろから抱き締められ
る形だったから良かったけど、前からは
本当に恥ずかしい。
光弥の整いすぎる顔が、目の前にあった
。
「こ…光弥…」
「逃げるお前がわりぃ」