【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済




おずおずと声を出しながら、困ったよう
に光弥を見上げれば、そんな私を見つめ
返してそう言う光弥。



違う!逃げる私が悪いんじゃない。



逃げられるようなことする光弥が悪いん
だよ!



だって幼なじみとはいえ、男の子に抱き
締められるなんて免疫もないのに。



本当に平気でこんなことができちゃうこ
いつの神経を疑うよ!



そんななか、光弥が、更に強く私を抱き
締めてくる。



何?いつもこんなことしてこない癖に。
ていうかいつも私をからかってきたり意
地悪いうだけのくせに。



いつもは、たまに話すだけで、こんなに
触ってきたりしない。



今日の光弥、変だよ。



「光弥…?」



と呼んでみるものの応答なし。



聞こえるのは、微かな寝息。それから、
綺麗に閉じられた瞼。








< 34 / 427 >

この作品をシェア

pagetop