【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
☆幼なじみ 【光弥side】
チクタクと、普段なら気にならないよう
な時計の音でさえも、静かな空間の中で
は、やけにはっきりと耳にこびりつき。
俺は、ちょっとため息をつきながら、俺
に抱き締められながらぐっすりとあどけ
ない寝顔で眠る幼なじみ…恋那を見つめ
た。
ったく、なんでこの状況で寝れんだよ…
。
こいつ、俺が寝たふりしたらまんまと信
じやがった。
しかも無防備な寝顔晒しやがって。
「……安心しすぎだ、バカ
俺はそう言いながら、弱いデコピンを恋
那にお見舞いしてやる。
ちょっとは動揺しろっつの。
───「光弥」なんて、あんな甘い声で
言われたら、理性を保てない。狂ってし
まいそうで。
俺と恋那の家は、御近所で、しかも親同
士もとても仲がいい。
だからか、勝手に同居なんて決められて
しまって。