【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
不意に、昨日の事を色々と思い出して、
僅かに体が熱を帯びる。
初日から、パニックの連続なんですけど
……ほんとにやってけるのかな。
はあ、とため息をつきながら、結構がっ
ちり締められている腕をどうにか振りほ
どいて、私は洗面所に向かった。
ふう、光弥の腕を振りほどくだけで、汗
かいちゃったよ。
とりあえず、光弥が起きる前に着替えな
きゃ。
昨日の光弥の行動からして、私を襲いか
ねない。まあ、ただの自意識過剰かもし
れないけど。いや、きっとそうだけど。
一応、念には念を入れて、ね。
───……まったく、襲うなら好きな子
襲いなさいよね!
…と、独りでに怒っていると
「わお、生着替え」
という楽しげな声が聴こえて、恐る恐る
後ろを振り返る。