【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
そこには、いやらしく鼻のしたを伸ばし
ながら、ニヤニヤしている光弥の姿があ
った。
壁に肘をついて、前髪かき上げる所がま
たカッコいい。ニヤニヤしてるくせに!
……じゃなくて!
「ちょ、なんで普通にはいってんの!?
で、出てってよ!」
いま着替え中よ!みりゃわかんでしょ!
それいけ、やれいけ、さっさといけ!
なのに、光弥は出ていく所か、私を後ろ
から抱き締めてきた。
まさかそんなことをされるだなんて思い
もしなかった私は、ただ、されるがまま
。
だから…襲うなら好きな子襲いなさいよ
ねってば!
なんて、心の中で思っていたら。するり
、と光弥の手のひらが前へと伸びてきて
。
「着替え、手伝ってやるよ」
なんて、低くて甘い声で囁いてきたから
、ぎゅ、と身を強ばらせる。
「い…いらないよ!」