【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済



だけど光弥は止まらない。



というか、もう止められなかった。



後ろから器用にそのなめらかな、だけど
男らしい骨ばった指先を滑らせていく光
弥。



───……プチ



そしてボタンがとうとう全部外されてし
まい、自分がどんな行動を取ればいいの
か、不明だった。



だって下手に動けば、見えてしまう。触
れられてしまう、から。



「恋那…こっち向けよ」



また、甘く囁かれて、耳が焦げそうだ。



熱い。光弥の吐息がかかる所に熱が集中
していく。光弥に触れられた部分だけ、
溶けてしまいそう。



「む、無理……っ」


「……何でだよ?」



か細い声でそう抵抗すると、聞こえたの
はちょっと不機嫌そうな声。








< 43 / 427 >

この作品をシェア

pagetop