【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
なんで、なんて。どうせ本当はわかって
るくせに、意地悪だ。
だって向いたら胸とか見られてしまう。
はだけたこの格好を、見せられるわけ、
ないじゃんか。
私は、横にはだけてしまったパジャマの
裾を必死でかき集めた。
それから、掠れた声を絞り出す。
「光弥……出てってよ」
「俺が着替えさせてやるって」
「い、いいってばぁ…」
「ん?いいの?」
ニヤリ、と、光弥が後ろでイタズラっぽ
く笑ったのがわかった。
違う!そういう意味じゃない!
私があまりの恥ずかしさに身悶えている
と、面白くてたまらない、と言うように
光弥が笑う。