【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
明日から毎日ピーマンメニューにしてや
ろうか、と思ったくらいだ。
ていうかもうピーマン買ってきちゃった
って言ってるんだから、いい加減諦めて
くれないだろうか、この男は。
それくらいの譲歩はしてくれてもいいと
思う。てか、今食べたら結構イケるかも
しれないじゃんか。
「ねえ、光弥今日だけでいいから……き
ゃっ!」
我慢してよ、という言葉は、短い悲鳴に消される。
光弥がいつの間にか、雑誌を読むのをや
めて、私の腰に手を回してきた。
そのままぐいっと引っ張られて、突然の
事で抵抗できなかった私は、あっという
間に光弥の膝の上。
光弥の体温があまりに近くて、熱くて、
一気に自分の体温まで上がっていく。
こ、この体勢かなり恥ずかしい!!
「ちょ、光弥!?」
逃げようと体をよじってみるが、無駄だ
った。