【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済




むしろ、ただの幼なじみのくせに、それ
に干渉するなんて図々しいじゃんか。



それなのに……どうして、胸の痛みが止
まらないのだろう───?



「恋那?」



ふと、そう呼ばれて、見上げると怪訝そ
うな顔をした千夏が立っていた。



千夏の手には、財布があって、今がお昼
休みだということに気付いた。



あ、そっか……お昼、買いに行かなくち
ゃだよね。



私は慌ててバッグから財布を取り出して
、立ち上がった。



それから、光弥を視界に入れないように
して、千夏を見つめる。



未だ、鈍い痛みは消えぬまま。


このモヤモヤに、名前をつけるなら、ど
んな感情なのかも、わからない。










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