【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
無理だ無理だとなんども拒絶してみるも
、お母さんもお父さんも生暖かい眼差し
を向けてくるだけで。
なにその「照れないの!」みたいな眼差
し!?
本気で嫌なんですけどーっ!
―――ピーンポーン……。
そう拒否する私を他所に、チャイムが鳴
って。
そして、それからすぐにドアの開く音が
して、聞こえてきたのは
「こんにちはー」
というどこか甘さを含んだような、心地
いい声。今まさに話題の中心だった光弥
の声だった。
そして、だんだんと足音が近付いてきて
。
───ガチャ……
光弥が、愛想笑いを浮かべながら、リビ
ングに入って来た。