【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【上】p356まで加筆済
まさか自分だとは思いもよらず、すっと
んきょうな声をあげて、目を見開いてし
まう。
自分が鈍感だなんて、これっぽっちも思
った事ない。ていうか今だって思ってな
い。
……自慢じゃないけどね。
「もーいいよ。お昼食べよう?」
千夏はそう言いながら、卵のサンドイッ
チにぱくっとかぶりつく。
まあ、既に私は食べてたけどね?
千夏の事なんて気にしないで、バクバク
食べて、自問自答を繰り広げてたけどね
。
そして……。
やっぱり千夏の言う、鈍感の意味がわか
らなかった……。
わからないから、もうどうでもいいかと
、私はまたメロンパンに手を伸ばした。