天神学園高等部の奇怪な面々34
「バルナ先生は手強いぞ、あの影をどう攻略する気だ?」

寒緋が龍太郎に問いかけるが。

「わからん」

カツ丼をかっ込みながら即答する龍太郎。

「俺ぁ作戦立てて試合するタイプじゃねぇんだ、やってみなきゃわからん」

行き当たりばったりである。

かたや、フェイレイの相手は閻魔の翡翠。

色彩銘刀二振りを自在に操る戦術は、十牙との試合で披露済みだが…。

「あの人の底はあんなもんじゃないと見たね」

フェイレイはラージサイズのハンバーガーにかぶりつく。

「俺のいた世界とはまた違った剣術だ…夕城流っていうのか?奥が深いね…試合としてなら太刀合わせが楽しみだ」

「……」

そんな話を聞きながら。

「ゴチ」

龍太郎は席を立った。

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