天神学園高等部の奇怪な面々34
単純明快、シンプルな思考。

スペシャルハレンチにバースデーケーキを渡した時もそうだったが、どうも龍太郎一味の人間というのは、堅物の翡翠には理解し難い。

「受け取れよ、別に一服盛ったりはしてねぇよ」

「貴様にそんな悪知恵は回るまい…」

仏頂面のまま、ペットボトルを受け取る翡翠。

「奢っても試合では負けてやらんぞ」

「お茶一本で八百長しようなんて思ってねぇよ」

バルナと翡翠に笑いかけ、龍太郎は屋上を下りていく。

< 109 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop