天神学園高等部の奇怪な面々34
「くそっ!」
気配を読みつつ、バルナの行方を捜す龍太郎。
視覚に頼らず、気配を探る辺りは、多少戦闘のイロハを理解してきた証か。
だが。
「それだけじゃあ私は捉えられないわね」
背後で声。
咄嗟にしゃがむ龍太郎。
刹那。
ジャキンッッ!
鋼の刃同士が交差する音。
龍太郎の黒髪が僅かに斬られる。
距離をとって振り向くと、影鋏を手にしたバルナが影の中から姿を現していた。
「惜しいわぁ…もう少しで斬首刑だったのに…」
気配を読みつつ、バルナの行方を捜す龍太郎。
視覚に頼らず、気配を探る辺りは、多少戦闘のイロハを理解してきた証か。
だが。
「それだけじゃあ私は捉えられないわね」
背後で声。
咄嗟にしゃがむ龍太郎。
刹那。
ジャキンッッ!
鋼の刃同士が交差する音。
龍太郎の黒髪が僅かに斬られる。
距離をとって振り向くと、影鋏を手にしたバルナが影の中から姿を現していた。
「惜しいわぁ…もう少しで斬首刑だったのに…」