天神学園高等部の奇怪な面々34
早期決着が長期戦になっただけ。
龍太郎が不利である事には変わりない。
相変わらずバルナの気配は察知できない。
「ふー…」
深く、静かに呼吸する龍太郎。
構えを解かぬまま、その場で佇んでいる。
リングの真ん中。
四方八方、どこからバルナが出現してもおかしくない。
本来ならばリングの隅に移動して、正面からの攻撃のみに備えるのが正しい判断だが、龍太郎はそれさえもしなかった。
龍太郎が不利である事には変わりない。
相変わらずバルナの気配は察知できない。
「ふー…」
深く、静かに呼吸する龍太郎。
構えを解かぬまま、その場で佇んでいる。
リングの真ん中。
四方八方、どこからバルナが出現してもおかしくない。
本来ならばリングの隅に移動して、正面からの攻撃のみに備えるのが正しい判断だが、龍太郎はそれさえもしなかった。