天神学園高等部の奇怪な面々34
「そろそろ疼いてきてるんじゃないのかい?自覚はあるんだろう?意味もなく苛々したり、何だか分からない抑え切れない衝動があったり、不安になったり無性に暴れたくなったり…くくっ…『封印』が不安定になってる証拠さ…」

「……?」

寒緋の言葉に疑問符を浮かべる龍太郎。

そんな二人の間に。

「ややこしい話や面倒は御免ですよ」

バルナが割って入った。

黒装束、普段とは違う大人の表情。

妖艶ささえ感じさせるが、そこには日常の天神学園では感じる事のない、どこか『死』を思わせる匂いが漂う…。

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