天神学園高等部の奇怪な面々34
落下してきた剣を、片手で受け止める。

フェイレイはダウンした翡翠を見ていた。

…少しも油断していない。

フェイレイには分かる。

この夕城 翡翠という男、この程度で敗北する剣士ではない。

見立て通り。

「……」

ゆっくりと立ち上がってくる翡翠。

その表情には憤怒の色が窺える。

異名通りの閻魔の本領発揮といったところか。

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