天神学園高等部の奇怪な面々34
試合前に戦闘に発展しかねない雰囲気。

「……」

翡翠が、十牙が、僅かに踏み出そうとするものの。

「待った待った!」

彼らよりも先に制止に入ったのはフェイレイだった。

「タイマントーナメントって健全な武術大会だろう?闘争心は結構だけど、そんな憎悪剥き出しみたいなのはよくないって」

「フェイレイ」

毒気を抜かれたようにフェイレイの顔を見る龍太郎。

「フン…」

「……」

バルナと寒緋もまた、この場は素直に退く事にする。

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